新米戦コン"しょーぺん"の成長日記

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新米戦略コンサルタントが日々奮闘する日記

リア充は『アドルフ』を読んで1回爆ぜろ!!

幸せ絶頂期のリア充及び結婚目前のカップルにぜひ読んだ欲しい恋愛小説

 

『アドルフ』のストーリーをひとことで要約すると「もはや愛していない女を捨てられない男とその男に依存した女が泥沼の中でズルズルと破滅していく」物語

 

主人公の男アドルフの優柔不断性が破滅の原因になるわけだが、その優柔不断を形作る思考が面白い

  • 自分のことを棚上げして原因を他人に全て押し付ける
  • 相手のためという理由付けで自分の居心地の良い選択肢を取ることを正当化する
  • 世間の目から自由になるための自分ルールによってさらに窮屈で自由の無い生活をするがそれに気付かない
  • 自分の弱さを主義・計画・打算という言葉で正当化する

 

恋愛の無常さが描れているのも人生の教訓である

交際開始時には

  • 「恋愛関係の初めにあって、この関係は永遠なるべしと信じない男に禍いあれ!」
  • 「手に入れたばかりの女の腕にありながら、しかもなお不吉な予見を抱き、いつかは女の腕を振りほどく時があるかも知れないと見通す男に禍いあれ!」

と言っていた男が、直後には逢瀬の時間制約ゆえの束縛感やエレイノール(アドルフの彼女)からの愛の返報の激しさゆえの窮屈さからすぐに前言撤回して孤独と自由の時間を望むのである

 

自分の人生で爆ぜる前に小説で経験しておくのはいかがでしょうか?

アドルフ (光文社古典新訳文庫)

アドルフ (光文社古典新訳文庫)